ICT建機とは?建設現場への導入効果と活用事例
川浦土建では、施工現場の生産性向上と品質確保を目的に、ICT建機を導入しています。
ICT建機とは、GPSやセンサー、3次元設計データを活用し、自動制御によって高精度な施工を実現する建設機械です。

これまではICT建機をリースにより導入し、現場でのスマート施工を推進してまいりましたが、さらなる施工品質の向上と柔軟な現場対応を実現するため、このたび、ICT油圧ショベルを自社で導入いたしました。
これにより、必要なタイミングでICT建機を活用できるようになり、工期短縮・施工精度の安定・オペレーター教育といった面で、より強固な体制を整備しています。
ICT建機に期待する主な導入効果
- 🛠 高精度な施工:3次元設計データに基づいた正確な掘削・整地
- ⏱ 作業効率の向上:従来作業の省力化・工期短縮
- 👷♂️ 誰でも使いやすい:若手オペレーターでも高品質な施工が可能
- 🚧 安全性の強化:重機周辺の人の出入りを減らし、接触事故を抑制
- 🌍 環境負荷の低減:無駄な燃料使用を削減
現場での活用事例をご紹介
実際に、当社が施工する道路改築現場での活用事例をご紹介します。
今回の現場では、「仮設道路の設営」と「構造物布設の床掘り」で使用いたします。
仮設道路設営時の様子をご紹介します。

自動追尾式トータルステーションが、常に機械の位置を確認します。
オペレーターはモニターを見て、どの方向に、どの深さまで掘るのか・どの高さまで盛るのかを常に把握しながら作業することができます。
- 🟡:目標のイメージ図と現在位置の確認
- 🔴:目標と爪先の距離指示


3次元設計データをもとにバケットの位置や掘削の深さを自動で調整、掘り過ぎなど施工のムダを減らし、正確な作業ができるようサポートしてくれます。
これまでは、オペレーターが丁張(正確な位置や高さを確保するために設置された目印)を確認し、また、別の作業員が高さや深さを確認しながら作業する必要がありましたが、オペレーターだけでより早く・正しく・安全に作業することができるようになりました。

設計データどおりの施工ができるので、丁張り作業や確認の手間がかなり減り、楽になりました。人が近づかなくても済む場面が増えたのは安全面でも大きなメリットです。

感覚だけに頼らず、設計通りの深さや傾斜を画面で確認しながら作業できるのはありがたいですね。同じ精度でも、疲労感が違います。
ICT建機があることで、作業が正確に進み、現場もより安全になります。
技術と経験のいいバランスを大切にしながら、これからの現場を支えていきたいと考えています。